さらに走る、止まる、曲がる。GT-R NISMO 2020モデルの進化|PR #日産あんばさだー

さらに走る、止まる、曲がる。GT-R NISMO 2020モデルの進化|PR #日産あんばさだー

のっけから言い訳めいて恐縮ですが、筆者は車について詳しくありません。しかし先日、日産自動車さんにご招待いただいたGT-R 2020年モデルの発表会で、プレゼンテーションを聞き、身近な例えに置き換えてみたり、筆者が好きなミニ四駆に例えて捉え直してみました。すると、これまでのモデルから、2020年モデルがさらに進化していることがわかりました。

日本的な美を感じる外観デザイン

アンベールされたGT-R NISMO 2020モデルを見て、素直に、品があってカッコいいと思いました。白いボディに施された隈取りのような黒と赤のラインに、日本的な美を感じます。

粋(いき)という言葉がありますが、江戸の「いき」は、意気地や心意気の「意気」。威勢が良くって潔く、でも可愛いところもある。そういう「意気」を感じるデザインでもあります。

江戸の「意気」を感じる、といっても、けっして古いわけではありません。細い赤のラインはおそらくネオンカラーだと思うのですが、これが、流行を捉えた今風とも見えるし、ネオンカラーゆえの未来風ともとれる「新しさ」が強調されているように思いました。

GT-R NISMO 2020モデル 進化のポイントと技術の概要

GT-Rは、GT=グランツーリスモR=レーシングの組み合わせ。日産では、2014年以降、GTの領域は基準車モデル、Rの領域はNISMOグレードといった棲み分けを明確にしているそう。

GT-R 基準車モデルとNISMOモデルの棲み分け

2020モデルの開発においては、レーシングゾーンの強化、すなわちNISMOモデルに大きな改良がほどこされているとのことで、今回の発表会では、NISMOモデルについてのお話がメインでした。

レーシングカーたるNISMOは「走る、止まる、曲がる」の3要素をどこまで突き詰められるかが開発テーマ。そこで、加速性能、ブレーキ性能、ハンドリング性能といった運動性能、そして空力性能の強化を行ったそうです。

加速性能:新ターボチャージャー

加速性能向上のため、新ターボチャージャーを搭載。昨年実戦投入したNISMO GT-R GT3というレースカーとの共同開発したものだそう。ターボチャージャーは、エンジンに酸素を送るパーツです。

扇風機の羽のようなタービンブレードを新設計。羽の枚数を従来の11枚から10枚にすることで、慣性質量を低減させ、レスポンスを向上させている。つまり、羽がすくなくなったことで、タービンを回転させるのに、無駄がなくなったということだと思います。

しかし、羽の枚数が減るということは、同じ回転数であれば空気の流れが緩やかになり、エンジンに送り込む酸素の量が少なくなってしまう、ということでもあります。それをカバーするために、羽根の形状を変え、従来と遜色ない量の酸素を送りこむようになっているそうです。

ブレーキ性能:新カーボンセラミックブレーキ

ブレーキ性能の向上に関しては、新カーボンセラミックブレーキを開発。新開発のカーボンセラミック製のローターは従来の鋳鉄製のものより大型で、サーキットでもしっかり減速できる、レース用としても最高峰のもの。

一方で、レースカー用のブレーキは、街中などでの低速時の細やかなブレーキングは苦手なのだそう。そこで、新摩擦材パッドと専用の高剛性キャリパー合わせて3点セットで開発し、低速時でもブレーキのコントロール性能をアップさせているそうです。さらに、ブレーキは1000度近い高温になるパーツのため、熱による退色の少ないイエローを選択したとのこと。

ハンドリング性能:軽量化

そして曲がる性能、ハンドリングに関しては、2つの改良点が挙げられていました。ひとつは、重心から遠い部分をカーボンパーツに変更しています。たとえば、ブレーキだけで16kg減。シートやルーフ部分などをあわせて、約30kgの軽量化が行われています。

自転車であれば、重い荷物を乗せるとバランスが崩れやすかったりして、運転が難しくなりますが、自動車の場合でも、重さをが分散しているよりも、重心がバランスよくとれている方が、重さに振り回されることなくコーナーを曲がりやすい、ということのようです。

ふたつめは、ハイグリップタイヤの採用。路面に対してグリップするということは、駆動を活かせるということでもあります。路面を空滑りせず、安定して走れるということ。しかし、その分タイヤの消耗は激しそうです……。

空力性能:新エアロパーツ

最後は空力性能。フロントフェンダーにアウトレット(はけ口)を設けたことで、ダウンフォースを増やしているそう。ミニ四駆でもおなじみのダウンフォースは、車体を下に押し付ける力なので、タイヤの駆動が抜けずに、速度を伸ばすことができます。

筆者のミニ四駆の師 みにゅ〜先生 によると、実車の場合はバンパー開口部から入った空気をフェンダーアウトレットから排出しているのだそう。バンパー開口部からの風は、前輪にトラクションをかけるだけでなく、冷却機能も持っています。

バンパーの中にあるエンジンまわりの部品は、熱交換器。本来ならタイヤを回転させ、路面に伝えられるべきエネルギーが、熱に変換されてしまうのは非効率です。しかし、バンパー開口部から入った風が、ラジエターやオイルクーラーを冷やすことで、エンジンを効率的に動かすことができる、ということでした。

「走る、止まる、曲がる」すべてが進化している 2020モデル

日産GT-Rのレーシングの領域を担うNISMOモデルですが、街中を走る市販車でもあります。そのため、すべてをレースカーと同じに、というわけにはいきません。ブレーキ性能の部分のように、街中を低速で走ることも意識した、新パーツの開発も行われています。

そういったバランスをとりながら、「走る、止まる、曲がる」という3要素を進化させるのは、おそらく非常に難しいことだったのでは、と想像しました。そして、難しいチャンレジをし続け、走る楽しさを追求してきたからこそ、NISSAN GT-Rは50年もの間、熱烈に愛され続けているのだとも感じました。

NISSAN GT-R NISMO 2020モデルは5月中旬より先行予約受付を開始。

NISSAN GT-R NISMO 2020年モデル 新規装備

●カーボンルーフ ●NISMO専用カーボンフード(NACAダクト付) ●NISMO専用カーボンフロントフェンダー(エアアウトレット付) ●NISMO専用GT3タービン(IHI製高効率、大容量ターボ) ●カーボンセラミックブレーキ(NCCB:Nissan Carbon Ceramic Brake) ●レイズ製20インチアルミ鍛造ホイール(専用設計) ●新開発サスペンション/ハイグリップタイヤ ●RECARO製カーボンバックバケットシート(専用設計)

日産:NISSAN GT-R [ GT-R ] スポーツ&スペシャリティ | NISMO

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